サバイバル時代の海外旅行術 高城剛は、ガイドブックに書いてあるような観光地をまわることに疑問をもっているちょっと旅慣れた人にぜひ手に取ってほしい本です。

日本の旅行後進国ぶりを、各国の海外旅行者数と人口比のデータなどを用いて説明するところからはじまり、海外の人々の旅行感覚との差異を紹介しています。

累計150冊以上のガイドブックを買ってきた著者が、「地球の歩き方」などの日本のガイドブックを20年以上変わっておらず、広告主の意向を反映させるために旅行者の視点に立てていないと、バッサリと切り捨てています。現地にいったことすらない人たちが署名せずに記事を書いているのが日本のトラベルジャーナリズムで、それでは本当に役に立つ情報が記載されるはずがないということを、海外のガイドブックの事例を取り上げつつ解説しています。

自分だけの「10のやりたいこと」を考えて、インターネットやガイドブックを使ってそれを旅行プランに落とし込んで自分でガイドをつくることをを推奨しています。
インターネットでの旅行クチコミサイトは急増していて、実際に現地に行った人の感想は検索などで調べれば出てきますし、さらに最近では現地に今いる人に直接質問できるようにすらなりつつありますので、著者のこのアドバイスは今後ますます実現しやすくなっていくと思います。

後半ではSIMフリーの携帯電話やパッキングのための圧縮袋、ソーラー充電器、電子辞書、モバイルプリンターなど、著者が実際に使っている旅行アイテムを紹介しています。

航空運賃の値下げがより進んでいった結果、爆発的に流動人口が増えて、場所に対する人々の考え方が大きく変わるというハイパーモビリティという概念が説明されています。遊びや仕事に、海外を選択肢として自然と入れる人が多い国と、そうでない国の格差は今後ますます広がっていきそうだと感じました。

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高城剛

光文社
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