Month4月 2011

ビジネスの側面からみる移住先・小さな会社の進出先の選定基準

小さな会社が進出する先をどう選ぶか、これから海外で働きたいと思っている人がどう移住先を選ぶといいかを考えてみました。

自分の強みとの整合性

移住した先で自分の得意なことが仕事になるかを考えます。場所によってはそもそもマーケットがまだできていないかもしれませんし、逆にすでに飽和していて入る余地がないかもしれません。

経済成長率や人口動態などのマーケットサイズにかかわるデータ

現在どれくらいの経済成長をしているのかを調べます。人口や平均所得がどう推移しているか、今後どうなるのかの予測データなどを調べておくことで、今後マーケットがどう変わっていくのかを推測します。人口の年齢別比率がどう変わっていくかは、ほぼ確実なすでに起きている未来なので、10年後、20年後というかなり先のことでも比較的簡単に予測できます。

日本やそのほかの国との関連

その国の人が持つ日本へのイメージは、見えづらい部分ではありますが大きく影響してくる要素なのではないでしょうか。親日の国では採用しやすい、同僚・取引先とのコミュニケーションが取りやすいといったメリットがあると思います。

長い目で見てビジネスマンとして特殊なポジションを築くことができるかも大切だと思います。進出先・移住先に日系企業が多数進出していて、日本人がたくさんいるとそれだけ機会も多いですが、個性を出しづらくなると思います。逆に日本人があまりいない国にいけば、将来その国と日本の関係性が強まってきたときに貴重な存在になれるかもしれません。

言語

どの言語をメインで使っているか、第2母語の有無、英語・日本語の話せる人の率なども重要な要素となります。コミュニケーションできなければ仕事が円滑に進むはずもないので、自分や同僚の言語スキル次第でビジネスの成否が変わってきます。
完全に1国ローカルなビジネスをするのであればあまり気にする必要がないかもしれませんが、複数の国を相手に仕事をすることを考えると、共通言語となる英語を話せる人の見つけやすさは大きな要素になります。また英語を話せる人の価値は国によって異なります。大量に話せる人がいる場所では人件費にあまり大きな差はありませんが、そうでなければ現地平均よりもはるかに高い給料の支払が必要になります。

法律や条例など

前提となる法律や規制を調べておくことは必須で、これがないと知らないうちに不法労働をしていたなんてことになりかねません。国によって外資が参入できる業種に制限を設けていることがありますので、調べてからはじめないとあとで痛い目を見るかもしれません。
出資比率の問題も重要で、現地人の出資が一定以上ないと会社設立自体ができないということもあります。特例が用意されていて、政府に申請すると外資100%でも設立できる場合もありますので、専門のコンサルタントに聞くなどして調べてみましょう。
また、名義貸しをしている業者なども多数あります。
どれくらいの頻度で法律や規制が変わっているのかという過去の履歴も調べてみましょう。前提となる部分が変わり大きな影響を被って事業を存続できなくなるなんてことがありえます。
警察、官僚、政治家などとのコネクションをつくっておくことでリスク回避できる場合があります。わいろが公然のものとなっている国もありますが、そういうものだと思ってあまりに気にせず従うのがスムーズにことを進めるためのポイントだと思います。

社会体制と安定性

政情が安定しているかどうかは非常に重要で、2010年にタイのバンコクで発生した大きなデモのように、市街地で銃撃戦が始まってしまうようなことがあっては仕事どころではなくなってしまいます。未来のことは誰にもわからないので、気にしすぎるのもよくありませんが、土地建物などの大きな設備投資が必要なビジネスをはじめる場合などは、現在の政権から変わる可能性がどれくらいあるのかを調べておきましょう。

突然ビジネスの中止を言い渡されて資産をすべて没収されるなんてことが起こりえます。また、先日Googleが中国からの撤退を表明したように、ビジネスの根幹となる部分で現地の政権と対立すると、当然ですがビジネスを進められなくなります。ネットワークをいじってサイトへの接続そのものを断たれてしまえば、インターネットでのサービスを続けることはできません。こういったリスクを考えると、現地の偉い人と仲良くなっておく、大きな企業と組んで進めるといった対策を検討するべきかもしれません。

人材の確保の難易度と人件費

ビジネスで欠かせないのはなんといっても人です。現地人に権限移譲してビジネスを進めなければ、すぐに限界がくると思います。そういった大きなことを任せられるような人を見つけましょう。まかせることで、さぼっていた・勝手に他の仕事していた、経費を自分の懐に入れていた、うまくいきだしたタイミングでクライアントや従業員をまとめて引っこ抜いて独立したみたいなトラブルが発生することもあると思いますが、そういったことが発生するリスクを取ってでも現地人に任せていかないと大きな成長はないかと個人的には思います。

マネージャーや経営者の確保と同様にそのほかの従業員の採用です。外国は一般的に日本よりも離職率が高いので、それを前提とした採用活動が求められます。外国では従業員側がマーケットでの自分の価値を高めようとする意識が強く、給料を上げないと転職する、自分が高めたいスキルと結びつかない仕事はやりたくないというような傾向があります。

海外移住の前に自宅のモノを整理・処分するためのサイトまとめ

自宅にあまりモノがないという人でも、海外移住となると国内での引っ越しとは違って
荷物を引き継げないので、家具などをはじめとしたモノをかなり処分しなくてはいけないと思います。

現地に運んでくれる引越業者もあると思いますが、運ぶよりも現地で新しく購入したほうが安上がりかもしれません。

モノを整理・処分するためのサイトをまとめてみました。

売るためのサイト

Yahoo!オークション

圧倒的な利用者数を誇る1人勝ち状態のYahoo!オークションです。壊れた家電、家具など、こんなモノが売れるのかというものまで入札が入っています。自宅のものを適当に出品してみれば意外と値段がつくかもしれません。

写真撮影や説明文の追加や価格設定などの出品のための作業や、落札者とのやり取りに時間がかかるのが難点です。
1つ1つ出品している時間がないという人は、類似のものをいくつかまとめて出品してみてはいかがでしょうか。
それでも時間がかかるので嫌だという人はリサイクル業者などにまとめて引き取ってもらいましょう。当たり前ですが、オークションで売ったほうがお金にはなると思います。
自分の個人情報を渡すのが恐いという人は匿名でのやり取りもできるようです。

リサイクル業者による訪問買取

自宅まで業者の人が来てくれて、まとめてモノを引き取ってくれるというサービスがあります。多くの荷物を自分の手を煩わせることなく処分できるのでおすすめです。

ネット型リサイクルショップの宅配買取

段ボールにつめて送ると査定してくれるというサービスです。
自宅にいながらにしてモノを売ることができますが、梱包や発送といった手間はかかります。

誰かにあげるためのサイト

Claigslist(クレイグズリスト)

モノのやり取りのためのサービスではなく、総合的な掲示板なのですが、結構活発に不用品のやり取りが発生しています。タダで誰かにあげることもできますし、値段を記載しておいて売ることもできます。複数の国で共通のデザインでサイトを運営していますので、移住先のClaigslistもチェックしてみてはいかがでしょうか。

Livlisなどの共有サイト

Livlisは、比較的最近はじまったTwitterを活用してモノをあげたりもらったりするサービスです。誰かに共有することで、他の誰かから何かをもらうことができるような仕組みになっています。

捨てるためのサイト

売る、誰かにもらってもらうなどできなそうなものは積極的に捨てていきましょう。どんどん捨てることで、はずみがついて整理・処分のスピードがあがっていくと思います。

廃品回収業者

家電などを転売することで利益をあげて、無料でそのほかの売れなそうなものの処分にも応じてくれます。金額が不透明なことが多いですので、事前に確認しておくことをおすすめします。

自治体の粗大ゴミ処分について説明するサイト

捨てるときにモノによってルールが決まってますので、それぞれどのような手順を踏まなくてはいけないのかを調べましょう。

移住先の選定基準 生活環境編

長い間生活することになると思いますので、まずはなんといってもその国が好きかどうかが非常に大切ですね。好きかどうかを左右するものをはじめとして、移住先を選定するためにどういった基準があるのかを考えてみました。

治安

必要最低限の要素ですね。家族含めて安心して生活することができるかどうかは多くの人が最も気になる部分ではないでしょうか。
犯罪の発生率はどれくらいかを調べてみましょう。夜1人で歩いていても大丈夫な場所なのかどうかが重要です。外務省が情報提供している以下のページが参考になります。
外務省 海外安全ホームページ

食事

毎日必須のものとして食事が自分の口にあうかどうかは大切ですね。食べてみないとわからないでしょうから、実際に現地でしばらく生活してみることをおすすめします。
好き嫌いは特になく何でも食べられるというのと、毎日その食事を続けられるかどうかは別の話です。
また、味の問題もありますが、衛生の問題でその国で食事をすると毎回おなかを壊すということになりかねません。特に新興国ではおなかの強さが問題になります。

言語

言葉が通じなくても生活できる国が多いとは思いますが、使えたほうが行動の幅が広がります。自分の習得度、言語の難しさ、英語がどの程度通じるのかなどを把握しておきましょう。

物価・生活コスト

食費や家賃など、生活コストがどれくらいになるのかを確認しましょう。物価といっても、すべてのものが日本の何パーセントくらいというように一律に比較できるわけではありません。食費はずっと安いが、家賃は高いなど、当たり前ですが国によって安く済むものと高くなってしまうものが違います。
たいていの国では日本よりも安く生活できるでしょう。

現地人の性格や人柄などの傾向

「○○人は××だ」のような見方は個人単位ではまったくするべきではないと思いますし、当てはまらないことも多いです。ただ、全体として見ると国によってどうしても性格に特定の傾向があるのは否めないと思います。それが自分にあっているかどうかでストレスなく生活できるかどうかが大きく変わってくるでしょう。

娯楽

人によっては不要かもしれませんが、自分の趣味についての環境がどれだけ整っているか、息抜きする場所があるかといった要素も見ておいたほうがいいでしょう。何かモノが必要な趣味であれば、それを購入することができるのか、買えるとしたらどれくらい金額が異なるのかとしった情報を確認しておきましょう。

海外移住までの準備と整理のチェックリスト

海外に移住するまでの準備についてまとめます。

移住先の選定と調査

まず移住先の選定をします。次に生活環境など調べます。実際に何度か足を運んで本当に長い間暮らせそうな環境なのか体験します。地域によっては予防接種などしておいたほうがよいこともあるでしょう。

ビザや労働許可証(ワークパーミット)などの調査

国によって滞在するための手続きが異なりますので、調べる必要があります。どのビザで滞在するのか、また、多くの国で働くためには労働許可証が必要ですのでその取得条件も調べます。

現在のキャッシュフローの確認・整理と移住後の計画

現在の出ていくお金と入ってくるお金の洗い出しをします。
次に日本から出ていくとするとどう変わるのかを考えます。家賃や携帯代など毎月の支払額は滞在先に応じてけっこう大きく変わるのではないでしょうか。

モノの整理

自宅にあるものを捨てるか売るかなどして処分します。
リサイクルショップにまとめて買い取ってもらう、Yahoo!オークションで売る、ClaigslistやLivlisで誰かにあげるといった方法が考えられます。時間がない人はまとめて引き取ってもらえる業者を探すのがよいでしょう。
海外まで持っていくという選択肢もありますが、極力処分するようにして本当に必要なものだけに絞り込みます。

仕事の整理

勤務先に退職について伝えます。自営業の場合は続ける仕事、終了する仕事を洗い出します。実際に会う必要がある仕事はリモートに変更してもらうか、それが無理なようならお断りします。その他、頻繁に電話が必要な仕事も現地での生活に支障をきたす可能性があるので断ります。
日本での仕事を残す場合には代行してくれる人を見つけて早めにお願いしておきます。サインや捺印などが必要な仕事がある場合には信頼できる人に任せるか、海外から郵送する先を決めておきます。

郵便物の転送設定

私書箱などのサービスを活用して引越先の住所に転送してもらえるようにします。できれば郵送物をスキャンしてメールしてくれるサービスを探します。

各種解約・中止手続きなど

もろもろの解約・中止手続きを行います。サービスによって解約までの必要期間が異なりますので、早めに手続きを済ませます。

  • 自宅
  • 携帯電話
  • インターネット
  • 社会保険・生命保険など
  • 使っていないクレジットカード
  • その他クレジットカードの明細や通帳を確認して毎月引き落とされているもので使わなくなるもの

現地で住む場所を決める

アパート・マンションなどを選定して借ります。多くの国で日本人を相手にしている不動産屋がありますので、言葉に不安がある場合はそういったところを選んで紹介してもいます。
現地の言葉がある程度わかるようであれば、行ってからしばらくホテルに滞在しつつ、住む場所を探す方法でもなんとかなると思います。

必要なサービスの申し込み

海外にいても不自由なく作業できるように必要なサービスを申し込みます。

  • スカイプなどの連絡用ツール
  • オンラインバンキング
  • インターネット接続
  • 携帯電話