Month11月 2011

海外進出時の市場調査

海外で会社を設立して仕事しているという話をすると、多くの人が市場調査をどのようにしたのかということを質問してきます。

初期投資が必要ないビジネスなので、たいしたことはしてなかったために、とりあえず現地で仕事をはじめてから調べたという説明をいつもしてるのですが、進出前にもいろいろとできることはあると思うのでまとめてみます。

・とにかくたくさん現地の会社を訪問

・現地のいろいろなお店をまわってみる

・現地の人と何度も会っていろいろと教えてもらう

・JETROなどの政府系機関が出しているようなレポートを読む

・総研などの民間のレポートを読む

・現地の政府系機関や民間が出しているレポートがもしあれば読む

・現地企業のIR資料に目を通す

・日本の調査会社に依頼する

・現地の調査会社に依頼する

・法人設立前の仮オフィスをつくって調査担当者を派遣する

マーケットサイズなどを論じたデータは基本的にあまり信憑性がないと思うので、現地上場企業の財務諸表やIR資料を見て推測するほうがまだましかもしれません。

調査会社に依頼してキャッチアップ調査やアンケート調査をするのは、しっかりどのように実施されているのかをチェックできる体制がないと、まったくズレたデータがあがってくる可能性があると思います。

初期投資が大きい工場設立などの場合はやはり複数の国を代替案としてあげてそれぞれ検討することになると思いますが、初期投資がいらない場合はとりあえず始めてからいろいろ決めていくという進め方のほうがスムーズに進むような気がしています。現地に入ってみないと細かい部分のニーズなどがわからないためですし、いろいろなデータを収集してみても、それが正しいとは限らないためです。

データで新しいビジネスのあたりをつけるのはいいと思うのですが、マクロなデータだけを根拠にビジネスモデルを考えるほど数字に信憑性がないことがほとんどだと思います。

アンテナとしての海外支社

最近会社で、大量のドメインを毎日取得して、用意したテンプレートにライターさんに書いていただいた原稿を流し込んでもらってサイトを作成していくという流れ作業的なことをしています。極端な話仕組みを企画立案してつくった自分がいなくなっても回るようにすることを目指していて、工場のように何でもすぐに取り換えがきくような仕組みにするつもりです。

どこから収益を得るかというと、サイトを大量に作成することで、そこから広告費を得たり、お客さんのアクセス数増加に貢献して報酬をいただくというようなことをします。

こうして毎日ライターさんに100記事ほどの納品をしてもらって、大量のサイトを作成していくのは完全に積み上げ式のアプローチで、とにかく淡々と作業しているのですが、たまに予想もしなかったサイトが急激にアクセスを伸ばしていることがあります。作成に30分もかかっていないであろう10ページないサイトが月間1万人以上の人に見てもらっていたりするといった状態です。これはとにかく薄く広くさまざまなテーマでサイトを作っているからこそ発見できた需要です。

前置きが長くなりましたが、上記と同じように、情報収集としてのアンテナとしての海外支社の設置を進めていければと考えています。各国に支社を順番に置いていって、需要の急激な高まりを察知するというものです。インターネットや総研や国が出すレポートや書籍に掲載されているような情報は半年から1年くらい、国によってはさらに古いので、それよりも前に流行を感知して、仕事をつくっていくべきだと思ってます。

とにかく固定費を下げつつ、支社を作っていくのが理想です。50万円/月くらいで全世界共通のビジネスを展開しつつ、現地独自のビジネスを探っていきます。

日本人1人採用するのと同じくらいの金額で、外国に3~5人くらいの支社を作っていくのは、情報収集抜きにして単純に作業量という観点でもはるかに効率的だと思います。

マクロなデータがまったくないために、マーケットの調査に何百万円もかけて進出可能性を探るという話を身の回りでいくつか聞いてますが、同じお金を使って現地で小さな会社を設立して自ら調べたほうがスピードは遅いかもしれませんが、後に残るものが多いし、いざ始めるとなったときにスムーズだと思います。

国ではなく地域単位で考える

タイやフィリピンで人件費について調べていると、都市部と地方の格差がすごいです。

日本でも東京と他の地域で差がありますが、それでも初任給の差はせいぜい2、3割くらいだと思います。海外だと、地域によって倍以上の差がついていたりします。

例えばタイの首都バンコクは平均年収100万円弱なのに対して、東北部のイサーンという地域だと30万円程度といった具合です。つまり同じタイでも仕事の内容に応じてオフィスを分けて設置していったほうがいいということです。

平均的な教育水準やインフラが違うのはもちろん、国によっては言語が地域によって異なっている場合もあります。

日本は当たり前のものとして誰もが享受している社会福祉があまりにも充実しているので、全国均一で差を感じることはあまりないと思います。しかしながら、世界的に見れば、地域によって識字率に差があるような国のほうが多いでしょう。

また国境に隣接する地域では、隣国のほうが国内の他地域よりも経済的な繋がりが強い可能性もあります。
国単位ではなく、商圏で区切って、どの商圏でビジネスをするかを考えるようにします。

世界中の和僑の知識を共有できるサイトをつくります

すでに海外生活が長く、その国に慣れた人にとってはごく当たり前のことでも、これからはじめて海外に引っ越して長期滞在をしようという人にとってはものすごくわかりづらかったり、不安に感じたりすることってたくさんあると思うのです。

たとえばビザの取得方法とか、アパートやマンションの探し方・契約の仕方、インターネットの接続方法など一度済ませてしまいさえすれば、次からは特に困ることもなく手続きをすすめられるけども、最初は大変に感じるものです。

国によって流れが違っていたりして、ものすごく煩雑です。すでに現地に住んでいる人からすればちょっとした仕事なのに、何も知らない人からすると何日も悩みの種になるかもしれません。

また、この情報の格差を活かして、ビザや不動産などの手続きを代行する業者が多数あるのですが、日本語が使える業者は数が限定されていて競争が少ないせいか、現地の業者に依頼するときの金額の何倍も請求されていることもあります。

世界中に散らばった和僑の方々の知識をうまく共有することで、これから海外で生活をする人を応援し、より多くの人がスムーズに和僑としての第一歩をふみだせるようにするということをコンセプトにサイトを作ろうと準備しています。

現在9カ国ほどの方にコンタクトをとって原稿の執筆をお願いしています。
長期で在住している人の知識をうまくインターネットで公開して役に立つコンテンツにしていくために、できるだけ多くの視点から原稿を集めていこうと考えてます。

できるだけウェブ上に公開されている情報が少ない国を探してそこを重点的にまとめたいと思います。在住の日本人数が少ないので、読んでくれる人の数は少ないかもしれませんが、情報量が少ない国のほうが困っている人が多いと思うので。多くの日本人が住んでいて、すでにたくさんの人がブログやサイトを作っている国はできるだけ避けるようにします。

ライターとして手伝ってもいいという方はこのブログにコメントする形でぜひご連絡ください。

人件費が安いという理由で海外進出するのはNG

人件費が安いからオフショア、BPOのために海外にオフィスをかまえて採用していくという話は今後するべきでないと思います。というのも、各国で技術や人材の水準が急激に上がっていくわけで、一番人件費が安い国というのは2,3年のスパンで変わっていってしまうためです。

そのため、仮に人件費を下げることを目的に進出したとしても、数年でさらに安い国があらわれてそちらに仕事を取られてしまうようになるためです。いままでは5年くらいの期間をイメージしていればよかったのが、移り変わるサイクルがさらに短くなっていくのは見えています。

進出にはその国の市場でビジネスができるかという観点で選んだほうがいいと思います。

もしオフショア開発やBPOを主目的として行くのであれば、人件費の比較よりも、同じ人件費を払ったときに、本当に優秀な人を採用しやすいという観点で進出するべきだと思います。優秀な人とそれにみあった仕事の需給バランスを見て、仕事が明らかに少ないところに行くということです。

朝型生活へ切り替えて早朝作業

2~3時ごろ寝て、9時過ぎに起きるという完全に夜型の生活をしばらく送ってきましたが、年のせいかどうにも体調が優れない感じだったので最近朝型に切り替えました。11~12時に寝て、6~7時に起きるという生活です。

かなり仕事が捗ります。この原稿を書いてる時間はまだ8時前ですが、すでにメールの返信などをだいたい済ませ、資料の作成も10時前には終えることができそうです。

今まで朝型にしようと何度か試したことはあるのですが、ことごとく失敗して夜型に戻るということを繰り返してきました。
朝早く起きることを頑張るのではなくて、早寝するように意識したらうまくいくようになりました。23時ごろ寝ることができれば自然と6時ごろ目が覚めます。

飲み会などに参加したくなる誘惑などを抑えることもできるので、寝る時間を早くしていって毎日22時ごろ寝るのを習慣にしようかと思っています。

週1でランニングする習慣があるのですが、これも少しずつ頻度を増やしていって毎朝走るようにする予定です。

最近気がついたのですが、僕にとっては悪い習慣をどうやって捨てていくかを、いい習慣を身につけようとするよりも優先させるべきみたいです。
いい習慣を身につけようと頑張るよりも、悪い習慣を捨てるために物を捨てたり、寝る時間を変えたりして、余った時間で他の習慣を身につけるのがうまくいきます。

議事録や日報は多少コストがかかっても英語に統一すべき

議事録を英語で書くと、日本語で書くときの倍以上の時間がかかり、それこそ30分以上かかったりするのですが、それでも常に英語で書くべきだと最近思うようになりました。

営業のときに客先でもらった要望や質問などはものすごく貴重な情報で、それが共有できているかどうかで成約率がけっこう変わってくるはずなので、それぞれの母語で議事録や日報を送っているとかなりもったいない状態です。

英語が苦手な人で日報に1時間以上かかるような人でも慣れれば少しずつ時間も短縮できるはずなので、とりあえず英語でメールすべきだなと思います。

お客様とのやり取りも英語にして、CCで全員に共有したいくらいです。人数が増えてきたら、お客様とのやり取りを翻訳する担当をつくり、メールのCCに入っていた人全員に英語の訳文を送ってもらう価値がありそうです。

お客様の本当の要望や、トラブルの芽をいち早く拾うことができるようになるので、専門の翻訳者を1人雇っても十分ペイすると思います。

洪水でタイからインドネシアに生産拠点が移っている?

違った関係の知り合い数名から聞いたのですが、タイの洪水で生産拠点を移そうというときによくあがっている候補地はインドネシアだそうです。

政府の治水対策の方針がまったく見えない以上、将来再発する可能性が高いのでタイで工場を運営している製造業のほとんどが他の国への移転を検討していると思います。

そんな中で移る先の候補として有力なのがインドネシアだそうです。すでに一部ニュースとして流れてますね。

いすゞ、インドネシアに新工場 タイ洪水で供給拠点に  :日本経済新聞

物流の利便性などの都合から下請けの部品メーカーなどもくっついて移動するはずなので、車やHDDのメーカーのでかいところが1社移す先を決めたら、それにあわせて下請けや競合を含めた関連企業が同じところに一気に移り始めるでしょう。

移動先として今後はインドネシアだけでなくフィリピンやベトナムなども候補としてあがるのかもしれません。