Month2月 2012

金銭感覚を現地化することの大切さ

1つ前のエントリでタイのオフィスをキャンセルして前家賃1ヶ月分を捨てたという話を書きましたが、その件をきっかけにして、まだ金銭感覚が日本のままで仕事してしまっているとあらためて思いました。

その1ヶ月分の家賃というのが10万円弱くらいで、日本で仕事していると大きくない金額のように感じてしまうのですが、現地人からすれば月給の2ヵ月分に相当するわけで、かなり大金です。
日本円にすればたいしたことないように思えてしまうくらいの金額でも、これをたったそれだけと思って仕事しているうちは会社にお金が残らないなと。特にうちは現地の法人をお客様として現地価格で商売しているので、この金銭感覚のズレを厳しく改めていかないと、ちょっとした箇所で浪費していって利益が残らなそうです。

たとえば売掛金の回収などの業務は、担当者のストレスやモチベーションダウンとの天秤にかけつつ作業手順をルーティンに落とし込むわけですが、仕事をしている地域での人件費と対比しつつ、金額に応じた内容にしていこうと思います。

朝令暮改できる組織であり続けたい

相談した結果やっぱり微妙なんじゃないかという意見が多かったということで、1ヶ月分の前家賃を払っていたのですが、バンコクで予約していたオフィスをキャンセルしました。

払った分がもったいないですし、もっとしっかりと前提を固めて、より調べておけば回避できたただの失敗なんですが、直前になってやっぱ止めたほうがいいのではないかという話が出てくるのはいい状態だと思ってます。

新しい情報が入ってきたときに、今までしてきたことを無かったことにして考えてみて、よりよい方法があれば今まで積み上げてきたことをすべて捨ててでもスパッと変更することができる組織であり続けたいものです。

新しいオフィスの目途はついていて、僕は行きませんが明日内見なので、無事に契約できることを祈るのみです。BTSの駅から徒歩0分で、キャンセルしたオフィスの約1.5倍の広さです。
だいぶ広めなので、しばらくはバンコクでシェアオフィスを希望されている方に間貸しするか、コワーキングっぽいスペースをつくるかといったことを考えてます。

海外進出はオプションか将来的に必ずするものか

身の回りの海外に出ればいいのにと思う日本の会社の創業社長に海外行かないのか聞いてみるようにしてるのですが、海外に出ない理由として返ってくる答えとして多いのが以下の2つです。

1.日本のほうが稼げる
2.日本で力をつけてから

1はわざわざ外国行って通貨価値が低くて、1人あたりの可処分所得も低いところで稼ぐよりも日本で稼いだほうがいいという話で、2は日本で稼いでいる部分で競合に負けてしまったら本末転倒なので、リソースを分散させたくないみたいな話です。

ちなみに聞いた相手はどんな人が多いかというと、日本で年商5~15億円前後くらいで利益はきちんと出している会社を経営している人たちです。累計で10人くらいに聞いて、半分以上は今は海外に行くつもりはないという話をされてました。

今後は海外をただのオプションとしてとらえているのか、それとも将来的に不可避なものになるととらえているのかで行動が変わってくるんだろうなと。

オプションとしてとらえている人は海外で仕事するにも日本の仕事ありきで考えるので、どう日本の会社の現状を活かすかという視点になり、不可避なものとして考えている人はそれを前提に組織をつくるだろうから日本の仕事の延長でないところで新しい種を見つけようとするのではないかと想像しています。

いましている仕事とリンクさせて考えるのは基本的にはいいことだと思うのですが、仕事内容や進出先によってはマイナスになることもありそうです。

僕は海外は不可避の考え方で20年後くらいをふまえて海外前提でいろいろ進めてます。上手くいっている会社を経営している人たちでもまだまだオプションの1つとして考えている人のほうが若干多いような状態な気がしているのでこれから仲間を増やしていきます。

タイをハブとした周辺国への仕事の依頼

今日タイで会社を経営している人で集まってランチしてきました。

話題としては以下のようなものがありました。

・BOI申請額、認可額から見るタイに投資している国
・バンコクをハブとした他国への外注について
・日系IT会社の増加について

他国への外注についてはミャンマー、インド、ネパール、フィリピンなどが話題にあがったのですが、実際に仕事を振ってみてどうだったのかという話はとても参考になりました。

やはり現地で会社を長くやっている人たちが持っている情報は当たり前なんですが日本での一般認識とだいぶ格差があります。最近日本でインドネシアやベトナムへ進出することをよく聞きますが、ベトナムは人件費がすでに高いという共通認識があり、仕事を振る候補先として含まれていないというのがそれを物語っています。

現地のマーケットを目的にインドネシアやベトナムに進出するのならいいのですが、そうでないならミャンマーやネパールに目をつけたほうがいいというような話です。

進出先として検討している国でヒアリングをさせてもらうときには、今どの国との取引が多くて、今後どの国との仕事を増やそうとしているのかを質問するようにしたいと思いました。また、周辺国との経済的な繋がりを統計から確認する癖をつけるようにします。

言語に依存しないウェブサービスのほうが世界中に広がりやすい

今日ソーシャルランチというサービスで会った制作会社を経営している方と話してきたのですが、その際に話題としてあがったのが、言語に依存しないウェブサービスを考えて世界中に広げるというテーマでした。要はyoutubeやpixivみたいな、言語が違っていても見て楽しめるものがいいのではないかという話です。

その方が話していたのは、笑顔は国に関係なく誰にでも認識できるし、触感などの感覚は共通のものだから、そういった共通の感覚を反映したサービスをつくるみたいな話でした。
わかりやすいところでいうと最近流行しているカメラアプリなんかが該当しますね。

僕はSEO屋の側面が強いこともあって、言語依存のサービスありきで考えていて、英語圏以外の言語でどうシェアを取るのかという視点でサイトを作ることばかり考えていたのですが、世界中で広めるためには言語に依存しない部分で面白いものや役に立つものをつくることが重要だということです。

言語に依存していない、つまり文字が読めなくても楽しめる、もしくは役に立つものにはどういったものがあるのかを洗い出して整理してみて、サービス設計に活かしていきます。