Month3月 2012

【書評】プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!石川 直貴

アフリカの本にいろいろと目を通しているのですが、たいていの本が現地の人にインタビューして、マクロなデータを使ってそれを補強するという形をとっているので、プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!のような実体験を元に書かれている本は貴重です。

タイトルから受けた印象よりもかなり堅いしっかりした内容の本でした。
著者が中古車のアフリカへの輸出からビジネスを立ち上げて、不動産、ホテル、食品製造など他の事業に手を広げていく様子が描かれています。

アフリカにおいてどの層を対象としてビジネスをするかという点で、本書ではBOP(Base of Pyramid:1日1ドル以下で生活する層)を対象にするよりも中間層を狙ったほうがいいと、これから現地でゼロから起業する人にとってはすごく現実的なことが書いてあります。

大統領選挙のタイミングが重なる国は避ける、アフリカを5つの文化圏に分けて政情不安定になったときに相互に影響を及ぼさない範囲でビジネスを分散させるとか、現地企業の経営者視点でまとまっていて面白かったです。

プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ! プータロー、アフリカで300億円、稼ぐ!
石川 直貴

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【書評】小室直樹の中国原論 中国人の行動様式を紐解く解説書

小室直樹の中国原論は中国の人たちの行動様式について非常に詳しく説明されている良書です。

なぜ中国に進出する外資企業が現地で失敗するかという理由が説明されています。中国企業と取引する前に読んでおくとよいかもしれません。

中国で契約が守られないのは、契約が会社同士のものとして抽象化されておらず、人間関係のほうが優先されるからというような説明がされてます。絶対的な信頼関係のある仲間の輪に加わることができれば契約書などなくても約束が守られるのに一方で、人間関係が醸成されていない段階では契約などあくまでもこれから交渉を開始する前段階でしかないというようなことがまとめられています。

中国では特定集団内の規範が社会の普遍的規範よりも優先する(ことがある)。
94ページ

つまり、法律や商慣習といった普遍的な規範が他のすべての規範に優先するのが一般的であるが、中国においてはそれよりも個人間におけるギブアンドテイクのほうが優先されると説明されています。

しかも、そのギブアンドテイクに至るまでに、まず幇(ホウ)や情諠(チンイー)といった人間関係の輪の中に入れてもらわなくてはいけないと説きます。輪の中に入っていなければ、契約しようが賄賂をわたそうがまったく効果がない可能性すらあると。

そのほかにも宗族という独特の共同体や、韓非子が源流となっている法家の思想などがいかにして中国社会に影響を与えているかが解説されています。

中国の歴史や行動様式を理解するための解説書としてはすごくいい本でした。
おすすめです。

小室直樹の中国原論 小室直樹の中国原論
小室 直樹

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「三国志」、「史記」をはじめとした歴史書や、さまざまな史実からその法則性を論拠としているのですが、本当に現代の人たちもその流れを汲んでいるのかという点が個人的には気になりました。

【書評】日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 豊永 貴士

日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 起業に役立つ現地情報&稼げるノウハウ!」は、タイ、ベトナム、シンガポール、カンボジア、香港、バリ島などのさまざまな場所で活躍する日本人へのインタビューを通じて、アジアに出ることを薦めている本です。

とにかくわかりやすく説明されています。

インタビュー内容に補足する形で、平均賃金やODAの金額、出生率や人口ピラミッド、日系企業の進出数などの各種データを使って進出のメリットを強調してます。

不動産投資をしている方が、「土地ではなく、その国の可能性を買う」みたいなことを説明している箇所があるのですが、不動産に限らず一般のビジネスでも国の可能性を買うという考え方で始めるほうがシンプルかつ上手くいくと思いました。

劇的な変化が期待できるエリアを見つけるためのポイントとして、以下の4つがあげられています。

・法整備の変化
・人口の急激な流入
・社会情勢の変化
・戦争が終結した国
(P196 から引用)

最近ミャンマーの政情が変わって一気に投資が集まっているという話を聞きますが、まさに上記のような変化が複数同時並行で起こっている状態なんでしょうね。

例として、ユダヤ人はコソボなどで戦争終わる前から現地で土地や不動産を買いに行っているというエピソードが記載されました。
リスクへの許容度が高い人たちほど広範囲をビジネスの対象として見ることができて、その考え方の差は簡単には縮まらなそうです。紛争などが発生している地域に行って、多少なりとも命の危険がある環境で何か始めようとしている人がいる一方で、治安が悪そうだから進出するのはやめておこうみたいな考えの人もいるわけで、これはものすごく大きな差だと思います。

日本をはじめとした多くの国で危ないところに行くなんてとんでもないという常識で躊躇しているうちに、アフリカなどを中国やインドなどから来たリスク取っている人たちが席巻していくという流れが止まらなそうです。

多くの人が外国で仕事をすることで、だんだんと海外に出稼ぎに行くことが当たり前になっていくと、こうしたリスクに対する考え方も少しずつ変わっていくのかもしれません。

本書は海外で働いてみようか悩んでいる方の背中を後押ししてくれると思います。

日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 起業に役立つ現地情報&稼げるノウハウ! 日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 起業に役立つ現地情報&稼げるノウハウ!
豊永 貴士

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個人的に治安の悪いところでビジネスしたいかというとまったくしたくないのですが、外国で仕事を続けていくと、自分でも気がつかないうちに少しずつリスクへの許容度が高くなっていくのかもしれません。

タイやシンガポールの章では、現地で話をさせてもらったことある方がインタビューに回答していて、身近に感じた本でした。

タイの採用・求人情報サイト

タイで採用活動中です。

求人サイトを運営している会社に見積もり出してもらったりしているのですが、媒体資料がそもそも用意されていない会社があります。利用料金や広告枠だけが送られてきてPVやUUや想定応募数といった記載がまったくない見積もりが出てきて、どれくらい露出するのかさっぱりわからない媒体があったりします。

同じような点で採用どうしようか考えている会社の人事担当の方は多い気がします。誰かの役に立つかもしれないと思ったので、バンコクで採用活動するときに使ったことのあるサイトや候補となっている比較的大きそうな求人情報サイトをまとめてみます。

サイトに限らず求人の方法を探してますので、いい求人媒体があればぜひ教えてください。

JobsDB

とりあえず定番のようです。シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、中国などでも運営されています。

僕らも出稿してみました。
英語の求人情報を読んで応募してくるだけあって、給料を高めに出してくる人が多いという印象です。

JobsDB Thailand

Jobstreet.com

これも定番なのか会った人求人方法を聞くとよく話題にあがります。
HTML/CSSのコーディング担当と営業担当を募集したのですが、たしか1ヶ月のプランでいずれも30件ずつくらいは応募がきてました。

JobStreet.com

TARADJob.com

楽天が買収したTARADというショッピングモールがあるのですが、そこの関連サイトのようです。
料金表がサイトに掲載されてました。まだ使ったことはありません。

TARADJob.com

JOBTOPGUN.com

ぱっと見だとまったく求人サイトに見えないです。資料請求して確認してます。

JOBTOPGUN.COM

今後も随時試してみたサイトなどを追加していきます。

採用に至った人にどのサイトがきっかけとなって会っているかというと、
無料の掲示板みたいなサイトがけっこう多かったりして、
まだ求人情報サイトの力が圧倒的というほどにはなってないような印象です。

上記であげたようなサイトは、利用料を払い、応募してきた人と勝手にやり取りして採用するという流れです。
ちなみに派遣や人材紹介はまたきちんと検討したことがありません。最初にたしか給料の3カ月分だか30%みたいな説明を聞かせてもらって、高いと感じた記憶が残ってますがどうなんでしょう。

タイ南部のランタ島まで観光に行ってきました

ちょっと前からバンコクに出張にきてます。普段通りの日本の仕事をしつつ、契約まわりの交渉などしたりしています。

最近頻繁にお世話になっている社長に誘ってもらい、日曜と月曜に2日かけてタイ南部のランタ島というところに行ってきました。ありがたいことに、誘ってくれた社長の友人の金属加工の工場を持っているタイ人の経営者の方と、彫刻家の方に現地を案内してもらいました。

スワンナプーム空港からトラン空港(Trang)まで2時間くらいかけていき、そこから車で3時間くらいかかりました。

日本人をはじめとしてアジア系があまりおらず欧米人ばかりでした。他にタイのリゾートといえばプーケットくらいにしか行ったことがないのですが、ランタ島のほうがはるかに人が少なくてビーチもきれいでした。

ムスリムの方が非常に多かったのが印象的でした。

かなり南のほうなので、マレーシアやシンガポールから遊びに来る人が多いらしく、マレーシア人に2回間違われました。

バンコクから距離がだいぶ離れているので、同じ島には行くことはないかもしれませんが、たまに仕事から離れて2日くらい近場の島に遊びに行くのは気分転換になってよさそうです。