Month3月 2013

すぐ試せる実践的な内容が豊富 【書評】必ず結果が出るブログ運営テクニック100

2週間ほど前から会社のブログをきちんと更新しはじめることに決めまして、平日は基本1記事ずつアップしています。ブログに真面目に取り組むにあたって、だいぶ前に購入した必ず結果が出るブログ運営テクニック100を再読してみました。

ブログだけで生活しているネタフルのコグレマサトさんと、和洋風のするぷさんによる共著です。2人ともブログの収益で生活しているプロだけあって、実践的な内容がまとまっています。

特にエディタ、通信環境、バッテリ、カメラなど、ブログの内容ではなく、ブログを書く作業のための環境づくりに対するこだわりの部分がいいと思いました。どうすれば効率よく記事をかけるかを追求されていて参考になりました。また、ブログのためのブラウザの拡張機能やスマートフォンで記事を書くためのエディターの例などが紹介されています。

アクセス解析や集客のためのソーシャルメディアへの対応に多くのページが割かれています。

ネタ集めの方法から、記事作成、解析と改善など一通り学べるので、ブログを活用しての集客に取り組む方におすすめの本です。

必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意 必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意
コグレマサト,するぷ

インプレスジャパン
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【書評】知の逆転 吉成真由美

さまざまなジャンル、主に学問で卓越した結果を出した6名が、経済、環境、文化、宗教などといった世界の情勢や、自分の得意分野について回答しているインタビュー集です。ジャレド・ダイアモンドという「銃・病原菌・鉄」や「文明崩壊」といった僕が好きないくつかの本を書いている人が回答していたので読んでみました。回答者は学者として成果を出し、論文や著作などで世界中に大きな影響を与えている人が多いです。

その人の専門分野とまったく関係のなさそうな質問がインタビュアーからされていることもあるのですが、それでも示唆に富んだ深い内容で答えることができています。インタビュアーが事前にかなり下調べをしていたようで、質問の内容も優れていると感じました。
それぞれの見識の広さ、世界の見かたの違いなどが読めて面白かったです。

アカマイ・テクノロジーという世界中の大手ウェブサイトが利用しているインフラのサービスを創業したトム・レイトンという人へのインタビューがあり、会社設立時のエピソードやどういった仕組みでアカマイのサービスを提供しているかという内容が興味深かったです。

ビジネスの現場ならすでにほとんどの人が引退しているであろう高齢の方が多いのですが、どの人もこれからまだ新しい研究をして、世の中を変えるような発見をしようという気概を持っていることを感じられました。知的好奇心を失わずに、死ぬまで何かテーマを持って考え続けるのは理想的な生き方だなと思います。

知の逆転 (NHK出版新書 395) 知の逆転 (NHK出版新書 395)
ジャレド・ダイアモンド,ノーム・チョムスキー,オリバー・サックス,マービン・ミンスキー,トム・レイトン,ジェームズ・ワトソン,吉成真由美

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【書評】新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい! 戸田 覚

新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい!をFacebookで多くの人が薦めていて、マーケティング施策をクライアントに提案したり、社内で企画を整理するときに役に立ちそうだと思って読んでみました。

商品企画の担当者がどのような点を意識していたかというコメントと共に実際の企画書が多数紹介されていて、参考になる書籍でした。
企画書の書き方の本をいままで何冊も読んできましたが、世の中に出回っているヒット商品で実際に使われた企画書を読んだほうが頭に入ってきますし、実務に応用させやすいと思いました。

特に参考になったのがウィメンズパークというベネッセが運営している女性向けコミュニティサイトの企画書です。
ユーザーの属性やニーズなどを整理して、それぞれがどのような機能を求めているかを表で整理しているのですが、サイトを立ち上げる前にこれだけ考えてから始めるというのはさすがだなと思いました。

他にも社内で上長や同僚を説得するための見せ方の工夫などがいくつも紹介されていて、組織が大きくなってきたときに企画を円滑に進めるためには効果がありそうな内容でした。

企画提案を仕事で定期的にしている人は目を通しておくとよいかもしれません。

新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい! 新・あのヒット商品のナマ企画書が見たい!
戸田 覚

ダイヤモンド社
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2つ知り合いの会社の企画書が出てました。
そのうちの1社は大きな変更だったので、社内の反対を抑えるために企画書を書いて周りに説明したとのことで、大きな変化を起こすためには社内向けであっても丁寧にやる意義や将来性を共有していく必要があることがわかります。

【書評】海外SEO SEM ウェブマーケティングで世界を制す! 山岸 ロハン

海外SEO SEM ウェブマーケティングで世界を制す!」は、まさにいま僕がやっている事業と重なる本だったので読んでみました。
以下は同業他社つまり競合にあたる企業の人間が書いている意見ということ差し引いて読んでください。

本書は海外で検索エンジンマーケティングに取り組むうえでの注意点や、世界の検索エンジンやインターネット事情などが網羅的にまとめられています。

それぞれの国ごとの検索エンジンおよびリスティング広告を
中国(Baidu 百度)
韓国(Naver)
ロシア(Yandex)
欧米(Google)
アジア
MENA(中東+北アフリカ)
南米
といった感じで、それぞれの管理画面のキャプチャやデータのグラフなどを含めつつ丁寧に説明しています。
一部Yahoo!の影響を考慮しないといけない地域はありあmすが、Baidu、Naver、Yandex以外は基本Googleなので、中国、韓国、ロシアの事情について特に詳しく説明されています。他の地域はどれくらいユーザーがいるかといったマクロなデータの紹介がメインです。

1つ1つの国についての説明は短いので、1つの国だけに絞って検討している企業よりも、世界中の市場を対象としてマーケティングをすることを検討している企業向けの本だと感じました。

実務で使える部分としては地域と言語のどちらでターゲットを絞り込むか、ただ翻訳するだけでなく状況に応じて適切な言葉を使う
などの内容が解説されています。

これから新しい市場でSEOやSEMを開始しようという方の入門書としておすすめです。
すでに海外でSEOやSEMを実施している企業が追加でノウハウを習得する目的で読むには向いていないと思います。

海外SEO SEMというタイトルの本を手に取る人は、すでにSEO・SEMの基本を把握している人が多そうなので、第1章、第2章の基礎の部分の説明は省いて、応用的な内容を追加したほうがよかったのではないかと思いました。

海外SEO SEM ウェブマーケティングで世界を制す! 海外SEO SEM ウェブマーケティングで世界を制す!
山岸 ロハン

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【書評】統計学が最強の学問である 西内 啓

多数の知人がフェイスブックで推薦していたので「統計学が最強の学問である」を読んでみました。

統計がどうビジネスに活かせるかを学べました。統計学がどう世の中で使われていて、なぜ勉強すべきかという部分と、どういった歴史の流れで発展してきたか、どのように研究対象として分類されているかを解説してくれています。かんたんな数値例と計算方法が説明されているので、使える状況があったら採用してみようと思いました。

実際のビジネスの現場で使われている例が多く含まれていて読みやすいです。大学で統計の授業受けたことがあるのですが、この本を先に読めていれば身の入り方も違っただろうなと思いました。

読んでみて普段仕事でいかに数値を疎かにしているかを感じました。本来データで判断できるはずのことを、感覚で決めてしまっていることはよくありそうです。逆に、結論ありきで意味のないデータをこねくりまわして、なんとなく納得したつもりになっていることもあるかもしれません。

以下の3点のデータをビジネスに活かすための問いに答えられ、具体的な行動を引き出さない限りビジネスで統計を使っても意味がないと説明されています。

【問1】 何かの要因が変化すれば利益は向上するのか?
【問2】 そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
【問3】 変化を起こす行動が可能だとしてそのコストは利益を上回るのか?
p. 59より引用

ビジネスにおいて解析すべき指標は、直接的な利益か、そこに至る因果関係の道筋のあきらかな何か
p. 89より引用

後半でまとめられていた以下のようなトピックが興味深かったです。

バスケット分析よりもカイ二乗分析
データマイニングと回帰モデルの差と使いわけ
統計学と計量経済学の違い
ベイズ派と頻度論派の対立

手法ごとのアプローチの違いと、それによる使い分けについて解説されています。

統計学が最強の学問である 統計学が最強の学問である
西内 啓

ダイヤモンド社
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内容が自分の仕事にどう関連してくるかを考えてみました。
ウェブサイトの運営で、アクセス解析を元にして仮説をたてて、サイトの改善点を洗い出し、優先順位の高い順に日々取り組んでいます。変更ごとに有意な変化になっているかを都度計算していないので、実は実施した変更は偶然そのときに数値がよくしただけで、長い目で見ればマイナスの影響をおよぼしているかもしれません。

サイトの変更をかなり頻繁に行っているので、コストとも兼ね合いでどのような状況だと検証することに意義があるかは考えなくてはいけないですが、たいした手間をかけずにできることがたくさんありそうなので、そういったものから実践していきたいです。
エクセルなどで簡単に計算できるので、変更ごとにどれくらいのUUやPVを集めてから判断するべきなのかをサイトの規模感ごとにまとめて社内で共有するくらいはしておきます。

【書評】電子書籍を無名でも100万部売る方法 ジョン ロック

同僚とリード獲得のための方法の1つとして電子書籍を試してみるべきなのではないかと話にあがりまして、「電子書籍を無名でも100万部売る方法」を読んでみましたのでレビューです。

「リード」とは見込み客からの問い合わせ、資料請求やメルマガへの登録などのことです。電子書籍でまともな情報を安価に販売することで、それを読んで興味を持ってくれた方に、追加で情報が欲しければ連絡してくださいと書籍内で説明するということです。

この方法をまずは自社で実験して、結果が出たらお客様にも説明するというのを考えてます。

本書の内容ですが、電子書籍をどう売るかが具体的に説明されています。書籍の書き方や、売るためのプラットフォームであるアマゾンのキンドル関連の登録手続きや決済などの部分はあまり説明されていませんでした。

書籍専用サイト、ブログ、メルマガ、ツイッターといった様々なツールを活用して宣伝したり、書籍を広めてもらいやすくするための推薦文や巻末にURLなどの付随情報を追記したりといったテクニックがまとまってます。ウェブマーケティングについて多少知っている人からすると、ありきたりな内容ばかりだとは思いますが、着実に実行していけば効果はあるだろうなという内容でした。

好意的なレビューを積極的に書いてくれるような生涯読者をどれだけ集めるかが重要だと解説してます。1万人いればインディーズ作家が生活していけるとのことです。

あとは、できるだけ複数の電子書籍を刊行して、それぞれの売れ行きを追うことで次に書くべき内容を決めるというなことも書かれていて、まぐれ当たりで1つの電子書籍を100万部を売るのではなく、継続的にそこそこ売れる書籍を出し続けることが大切ということがわかります。ニッチな読者層にターゲットと内容を絞り込んでいくという説明があるのですが、これはたいていのビジネスにも共通して言えることです。

電子書籍の売り方というよりかはインバウンドマーケティングの手法がまとまっているといった体の本でした。「ウェブサイト・ブログやソーシャルメディアなどと連携させつつリード獲得に電子書籍を使う」という本書を読もうと思った動機にピッタリと合致した内容で参考になりました。短い時間で概要把握するのにはいい本だったと思います。

とりあえず過去に書いた本に大幅に加筆修正して、Kindle ダイレクト・パブリッシングを試してみようと思います。

電子書籍を無名でも100万部売る方法 電子書籍を無名でも100万部売る方法
ジョン ロック,小谷川 拳次,細田 朋希,大竹 雄介

東洋経済新報社
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【書評】スマホで世界をねらうために知っておきたい3つのこと 佐藤 航陽

スマホがすべてのビジネスにおいて外せないものになるのは明らかですし、仕事でも必要性が増してきているので、なんとなく業界動向を追うだけでなく、積極的に情報を収集しようと思い、「スマホで世界をねらうために知っておきたい3つのこと」を読んでみました。

同業者からたまに話をきくことがあるメタップスの社長さんが執筆しています。ブログがよくFacebookのフィードに流れてきますし、先日大きめの資金調達をされたことでも話題になってました。

世界中のスマホアプリ市場について整理されています。成功モデルや具体的なアプリプロモーションの方法、国ごとのマーケットの違いなどが解説されています。主に北米、中国、日本のマーケットについて詳しく説明されていて、韓国、台湾、シンガポール、ベトナム、インドネシアなどについても少しとりあげられています。

スマホ向けの解析ツールやアドネットワーク・DSPのURL一覧もこれから調べはじめるようなタイミングなのでとても助かりました。

伸びてるマーケットに乗っかるためにやるビジネスを選ぶのは経営で最も重要な部分だと思うのですが、Androidアプリのリワード広告のプラットフォームを提供している著者の佐藤さんはうまく変化に乗れている方だと思いました。確実に伸びるマーケットであまり他が取り組んでないことをやっているので、リスクが少ない気がします。

以下の記事も海外でビジネスするうえで参考になります。
ピボットから2年、世界に突っ込んでみて感じたこと

ベンチャー企業がグローバル展開する難しさ

視点が高く、視野が広いので見習おうと思います。

ゲームビジネスにかかわりたくないという固定観念があり、きちんとスマホアプリ市場の動向を把握できてなかったので反省するとともに、今後は積極的に情報収集して仕事にいかしていきます。

実際に業務で必要性が生じているので、スマホのリワード広告(CPI形式)や、スマホアドネットワーク(CPCやCPM形式)などの会社に問い合わせしたりもしています。CPIはアプリインストールごとの課金、CPCは広告クリックごとの課金、CPMはインプレッションに応じた課金という意味です。

スマホで世界をねらうために知っておきたい3つのこと スマホで世界をねらうために知っておきたい3つのこと
佐藤 航陽

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【書評】工学部ヒラノ教授と七人の天才 今野浩

一流の研究者の生活に興味があって手にとってみました。著者の専門がオペレーションズリサーチ(OR)や金融工学という僕も大学生のころさわりの部分をかすかに勉強した分野ということもあり、かなり身近に感じられる本でした。

頭はいいけれども、どこか変わっているところのある7名の研究生活を紹介したノンフィクションです。主に最適化問題やNP完全問題といった数学を使った研究分野にたずさわる学者たちの人生が描かれています。
大成功して次々と新しい分野で世界のトップになる研究者の話もあれば、研究対象とする問題の選択を誤って袋小路にはまりそのまま消えてしまった人など失敗例も含まれています。教授、助教授、助手、博士といった大学で生活している人たちがどのようなことを考え行動しているのかが様々な人の例から学べました。

世界を変えるような発見をしている人たちは頭がいいのはもちろんですが、他のものを極端なまでに削っている人が多いこともわかります。

僕が大学の研究室でお世話になった先生もすごく頭の回転が早く、どうすればこんな考え方ができるのだろうと当時よく思ったものです。自分の頭の悪さに嫌気がさすくらいの圧倒的な能力差を感じてました。そんな一握りの優秀な人たちが人生をかけて問題に取り組み、論文として世界に還元しているからこそ、世の中が発展していくということがよくわかる本でした。

研究テーマについて若干説明していますが難解なところはなく、読み物としても面白かったです。大学生のころに読みたかったです。

工学部ヒラノ教授と七人の天才 工学部ヒラノ教授と七人の天才
今野浩

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【書評】8割の「できない人」が「できる人」に変わる! 行動科学マネジメント入門 石田 淳

8割の「できない人」が「できる人」に変わる! 行動科学マネジメント入門を本屋でたまたま見かけて購入してみたら当たりでした。おすすめです。

以下要約です。

仕事ができないのは、以下の2つに分類されます。

1.仕事のやり方がわからない
2.やり方はわかっていても続け方がわからない
(P22から引用)

やり方がわかっていても続けられないのは、意志ややる気の問題ではなく、続け方がわかっていないだけです。

やる気ではなく、行動にフォーカスをあてて、仕事にとって重要な行動をとれるようにします。気持ちや態度に原因を見出そうとするのはNGです。

行動をすごく細かく分類することで、結果を出している人はやっているけれど、結果を出せずにいる人に欠けている行動を探っていきます。できるだけ細かく分類することで、キーとなっている行動を見つけやすくします。

例として「ペットボトルの水をコップに注ぐ」という行為を27段階に分類していました。
各人の作業をこのくらい徹底して細かく分解することで、業績に直結する行動を見つけます。

また具体的な数字や条件・行動などを明記することで、社内の共通認識や、作業の指示出しの曖昧さをなくします。

たとえば、

お客様のニーズを知る

という行動は曖昧さが残っている状態なので、以下の例のようにできるだけ詳しい実作業にまで落としこみます。

営業担当が3ヶ月に1回、すべてのお客様に導入いただいているサービスの感想と追加機能の要望を電話で聞き、リストとして整理しておく

また、このように決められた行動を継続して実施するために、チェックリストの利用が推奨されています。
さらに、良い行動をとった人へは、行動後すぐに、具体的によかった点を説明しつつ褒めるといったフィードバックを行うことが、行動を定着させることに有効だと説明しています。

行動を細かく分類して、整理してみて、営業のときの成約率の向上につながっている行動はなにか、会社の売上増の要因になっている行動はなにかといったことを考えるきっかけになりました。

最後に引用です。

業績を伸ばすためのヒント、部下を育成するためのヒントは、すべて自分の周りの生身の人間が持っているのだということに気づけないリーダーは、なにかにつけ、別のところにある成功例に頼ろうとします。
P.30

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石田 淳

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1つの国に絞り込んで専門家になったほうがよいのではないか

ここ3ヶ月くらい、日本とその他2カ国を1ヶ月のうちにまわるというのを繰り返しています。ベトナム、日本、タイ、日本、インドネシア、日本、ベトナムといったような流れで日本へちょくちょく打ち合わせに参加するために帰りつつ、海外をまわっています。

いろいろな場所に滞在して仕事するのはそれはそれで刺激的で楽しいのですが、最近は1つの国に常駐して最低でも5年くらいはいないと、現地の専門的な知識が身につかないんじゃないかと思うようになってきました。いろいろとな国を出張ベースでまわって仕事しているのと、現地に腰を据えて取り組むのでは圧倒的にスピード感が違いますし、得られる経験や学習できる内容も全然違ったレベルになりそうです。同時並行で複数の国に携わるのは続けるとしても、どこか1つ日本以外でメインとする国を決めて、そこに定住しつつ他も見るように早く生活を切りかえたいです。

3月頭までインドネシアにいまして、現地の日系のネット企業、会計経理、人材などの企業をまわりつつ、たくさんの方に話を聞かせてもらってきました。最近立ち上げた人とくらべると、現地に定住して長くビジネスをやっている人は見ている世界が違うような印象を受けました。いろいろと知っているというだけでなく、やはり現地の友人関係や仕事仲間もたくさんできているようでした。

今のままだと中途半端だなというのをインドネシアである人から話を聞かせてもらっているときに急に感じまして、どこか選んでそこの専門家になろうと思いました。最低でも5年くらいは1箇所をベースにして、知見を貯めていきたいです。その国にいる日本人の中で一番現地のウェブマーケティング事情に詳しいという状態まで持ってくのは十分現実的な目標だと思うので、そのポジションを目指します。人生かけても専門家としては2つか3つしか国をカバーできなそうなので、同僚とも相談しつつよく考えて選ぼうと思っています。

オンラインではカバーできず、対面で誰かに聞くか、専門の会社に発注しないとわからないウェブマーケティングやサービス運営の情報やノウハウなどが東京に集中している面もあるので、東京の情報から取り残されないように工夫してみます。

話を個人から組織に切り替えますと、会社はせっかくチームつくってやってるわけなので、リソース分散するデメリットを考慮したうえで、複数の国を同時並行で進めるのがタイミングによっては必要になるでしょうし、実際に自分たちの会社でもそうしています。現地に会社をつくって、事務所をかまえて事業を行うことによって入ってくる情報にはものすごい価値があると思っているし、種を広い範囲で蒔いていったほうが長い目で見ると伸びそうなので、しばらくまだ増やしていきたいです。

現地に引っ越せる日本人か、現地人で責任者として適した人を都度探す必要があるので、これが大変そうです。しばらく住んでみないと5年程度の長期にわたって滞在できるかわからないですし、現地人を責任者として採用していったほうが早いかもしれません。
よく聞く大企業の駐在でたった2年か3年で日本に戻すというのは、会社にとってもその駐在員にとっても非常にもったいない仕組みですね。それくらい経過した時点でようやくだんだんと現地の事情を理解しはじめて、これから大きくビジネスをつくっていくというようなタイミングなので、そこで新しい人に入れ替えてしまったら引き継ぎするとしても都度ゼロからにリセットしているようなものだと思います。このようなもったいない状態を避けるためにも、できるだけ長く滞在できそうな人、もしくは現地に元から住んでいた人を探します。

近い将来には社内に東南アジアすべての国の専門家がいて、その人に聞けば、その国の自社の事業ドメインに関連した内容であればたいていのことはわかる、もしくは伝手をたどって調べられるという状態になるのが理想です。