知人に質問されたので過去に読んだものを引っ張り出してきてまとめてみました。

上から順番にオススメな本です。これから起業・独立もしくは副業として自分で何かしらの事業を立ち上げようとする人にオススメです。

新規事業を開業するときに、学者の人が書いた経営戦略やマーケティングの本を読んだり、大成功した起業家の自伝的な本を読むことは、参考にならないとは言いませんが、自分の行動に落とし込みづらいというのがあります。もちろん志やモチベーションを高め、視点を上げるという意味では良いのですが、そういう本ばかり読んでいても書いてあることを行動に移せなければ何も変化がおきません。

そういった意味で実際に会社を経営したことがある人が書いていて、かつすぐに何かしらの行動につながる実践的な本を読むほうがよいと考えていますので、その観点から選んでいます。

あと、そもそも起業・独立のノウハウを本から得ようとするのは間違いな気もしますが、読んでおいて損はないと思います。

1. はじめの一歩を踏みだそう マイケル・E・ガーバー

たぶんいままで50冊から100冊くらいは起業、経営などについての本を読みましたが、いままでのどの経営・起業本よりも役にたちました。

「起業家」「マネージャー」「職人」の3つの人格があり、ほとんどの創業者はずっと中心的プレーヤーでありつづけようとして、「職人」のまま忙しさに忙殺されて、いつまでも自分がいないと回らない会社をつくってしまい、自分のキャパシティの限界の時点の規模で止まってしまうということが指摘されています。

創業者がチームメンバーと協力しつつ現場を離れて、仕組みで会社を回していくかことがいかに大切かがよくわかります。

会社つくって5年もたって読んだのですが、もっと早く読んでおけば初期の行動がだいぶ変わっただろうと思う本でした。

サービスの細部まで設計して均質なものを提供できるようにするということをどう徹底するかについて以下のIBM創業者の言葉が印象的でした。

そして、三番目の理由は、私がIBMを立ち上げて間もないころから、優良企業の経営者と同じくらいの厳しい基準をもって経営しようと心がけたことです。なぜなら、平凡な会社が突然、優良企業に変身することはできません。優良企業になるためには、会社を立ち上げたときから、優良企業のようなしっかりとした経営をしなければならないのです。
IBMでは創業当初から、将来のIBM像という青写真がありました。そして毎日毎日、その将来像に近づけるような努力を重ねてきたのです。毎日、仕事が終わったときには、その作業がどれくらい進んだのかを確認していました。そして現在の姿と現在あるべき姿にギャップがある場合には、そのギャップを埋める仕事が翌日の課題となったのです。 p.89

はじめの一歩を踏み出そうは圧倒的に参考になるので、これから会社をつくる人はとりあえずこれ1冊だけは最低限読んでおくことをオススメします。組織図を作成してそれを目指して採用やコミットメントを決める、オペレーションの質を継続的に高め続けてさらにそれをマニュアルに落としていき属人性を失くすなど、参考になる要素が満載でした。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術 はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
マイケル・E. ガーバー,Michael E. Gerber,原田 喜浩

世界文化社
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2.大金持ちをランチに誘え! ダン・S・ケネディ

タイトルはちょっとうさん臭い感じなのですが、すごく役に立つ本でした。

「大量行動の原則」というのが説明されています。
要はやるべきことを出来るだけ多く考えて、できる範囲で全部同時にやるという当たり前のように思えるけれども意外とできていないかもしれないという内容がまとめられています。
大抵の人は1つの課題や問題に取り組むときに、2つか3つくらいで諦めて終わりにしてしまうところを、10~20はやることを考えてすべての方向からアプローチしてみるということです。

成功しているクリニック運営者の人の言葉が紹介されています。

私は、30人の新しい患者さんにきてもらうひとつのやり方は知りませんが、1人の新しい患者さんにきてもらう方法を30通りは知っています。そして私は、その30通りをすべて実行するのです p.181

起業家がどのような行動を起こして成功したのかを説明する例がいくつか紹介されているのですが、このような発想は創業期に新規のクライアントをとにかくがむしゃらに集めないといけない状態のときには参考になると思います。

素早くプロになる!7つの方法

以下の法則も参考になりました。最近まったく畑違いの事業を新しく始める機会があったので実際に試してみましたが、かなり良いと思います。

1.関連する業界紙や専門誌のバックナンバーを、少なくとも1年分見つけて読む
2.業界紙や専門誌に載っているたくさんの広告に問い合わせを出す
3.その分野での第一人者、成功者、有名人を見つける
4.「大御所」たちの書いた本を探す
5.業界団体やクラブに参加する
6.ワークショップ、セミナーに参加する
7.周到な下準備を怠らない(関連したあらゆる書籍や記事、その他の情報を検索する。ありとあらゆるテーマに関しての連絡先を見つけて連絡する)

大金持ちをランチに誘え! 世界的グルが教える「大量行動の原則」 大金持ちをランチに誘え! 世界的グルが教える「大量行動の原則」
ダン・ケネディ,枝廣 淳子

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3. 60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法 神田 昌典

戦略やマーケティングについてわかりやすくまとまっています。
商品コンセプトや他社に埋もれないようなポジショニングを考えるときに参考になると思います。

経営戦略やマーケティングの本は大企業の事例を元に書かれていて、創業初期とは前提がズレていて関連づけがしづらそうなものが多いのですが、この本は中小零細企業や創業したばかりの会社でも役にたつと感じました。

60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法 60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法
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番外 ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか ピーター・ティール

どちらかというと既に会社やってる人向きな気がしたのでおまけです。

大きく考えて、世の中を変えるようなビジネスを創るべきということがまとまっています。
誰もしていないまったく新しいことをするか、他社と10倍の差をつけるくらい圧倒的なものに高めるかみたいなことが説明されています。
読むととにかくワクワクしてくるのでオススメです。

ただ、最初に起業する人がこの本で紹介されている考え方で突き進むと、失敗する率がむしろ高くなるかもしれません。

目の前の仕事に忙殺されて思考の範囲に制限をかけてしまうのはありがちなことです。
起業家はリミットを外すような発想をする機会を頻繁に持つのが大切だと思いますので紹介しました。

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか
ピーター・ティール,ブレイク・マスターズ,瀧本 哲史,関 美和

NHK出版
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