イーロン・マスクはいま現在もっとも注目している起業家です。

火星に人を送るというビジョンでもあと数十年で実現しそうなペースで進んでいるスペースXという会社を経営しています。民間としては初となる様々な取り組みをして、実際にすでに多くの実績を残しています。

スペースX以外にも、決済サービスのPaypalの前身となるX.comや電気自動車のテスラモーターズなどを成長させたことでも知られています。

メモ

PaypalでCEOを務めていたときに、フライト中に取締役会に不信任動議を提出されてクーデターという形でCEOを解任されてしまったときでも、会社の相談役としての立場を受け入れて、投資を引き揚げることもしなかった。逆にペイパルの筆頭株主として自らの投資額を増やした。結果としてイーベイにPaypalが売却されたときに2億5,000万ドルとなった。

自ら技術を深く学ぶことで専門家に近いレベルまで学習してから、その分野のトップの層の人を探しに行って技術について討論したうえで知識量を推し量ってスカウトする

宇宙の事業をはじめるときに、まずは他の団体に寄付をするなどして、有名な人との関係性をつくるところからはじめた

最初の会社であるZip2を売却したことに関する振り返り
「もう1人の自分がいたとして、なんらかの指示をしても、半分も伝わればいいところだろう。そんなもう1人の自分が同じ結論にたどり着くわけがない。だから、『こう話したら、彼らにどんなふうに聞こえるのだろうか』と常に自問自答することが大切だ」 p80

何らかの遅れが発生した場合、責任者を徹底追求するが、マスク自身もあらゆる手を使って問題解決を支援する。あるスタッフの責任で打ち上げが遅れたときには、責任者に毎日2回状況を報告することを求める一方で、社内で問題解決に役に立つことがないかを気遣っていた。

Zip2やペイパルでの売却によって多額の資産をつくったものの、テスラとスペースXでほとんど使い果たし、テスラの給料支払いのために裕福な友人たちから借金をするほどだった。弟のキンバルも自らの資産を投資し続けた。

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最近では20年以内に車を所有することが馬を持つのと同じような状態になるという発言をするなど、テスラで自動運転車を研究しているようです。電気自動車も新しい取り組みで既存の車産業を大きく変えるものですが、さらに先を見てAIによる自動運転を実現するつもりのようです。
Uber、Googleなども参入している自動運転のマーケットは今後も加熱しそうですが、イーロンマスクがどういう取り組みをしてくるのか注目しています。

自動運転車はすべての交通機関のマーケットをひっくり返す可能性があると思います。日本国内ではトヨタなどの既存の自動車メーカーはもちろんDeNAも参入を表明しています。

また、自動車を個人で持たない時代がくることで、インドネシアやベトナムなどの途上国でひどくなりつつある渋滞の緩和にも貢献しそうです。数年でできると予定していた地下鉄の工期が何年も延長されるといったことはザラにあるので、電車や地下鉄の路線を巡らせるよりも自動運転者を後押ししたほうが早いかもしれません。