今後日本人の仕事はどんどん減っていくと考えています。他国の人件費が上がっていき、円高が解消されれば多少はマシになるのかもしれませんが、日本が他国よりもずっと人件費の低い国になるとは少なくともあと30年くらいは考えられないですから。

日本人1人で、途上国の人員を5~10名は雇えることを考えると、手を動かす仕事ではどう考えても同じ仕事量はできないためです。

1人で数十人、数百人にも匹敵する成果を出せる経営者や、クリエイティブな仕事をする人もいますが、そういった人たちであっても、一緒に働いてくれる部下がいないことには成果を出せません。全員が経営的な仕事をすべきかというとそうではなく、ビジネスをつくる人と手を動かす人に分業されるのは必然なので、日本並みの高い給料を払う価値のある人だけで構成される仕事は少ないということです。

日本人に他の国の人の10~20倍もお金を払って依頼する仕事というのはなくなっていくでしょう。日本人のほうが優秀とか、真面目でよく働くとかいうのは、どう考えても10倍の給料差を穴埋めするほどのメリットではないです。それ以前にそもそも人種によって仕事の仕方に偏見を持つのはやめたほうがいいですし。

日本人のほうが真面目でよく働くとかいったことは、外国で人をうまく使う方法がわかってない企業が言っているだけのことで、上手な採用の方法を考えて労働環境さえ整えれば、人種によって能力や勤務態度が著しく変わるわけではないと思います。
また、教育水準の高い人たちが行う仕事に関しても、英語という点に目をつぶったとしても特に日本人の能力が他の国よりも高いといったことはないでしょう。

特定の分野で自分の価値を高めて世界中どこでも通用する人たちの仕事以外で、何が残るかというと、『日本人とコミュニケーションを取らなくてはいけない仕事』が残るでしょう。日本人相手の営業やサービスなどの仕事です。顧客との接点をもたない部分の仕事は残りづらいということです。

経理、総務など一見社内で行わないといけないように思える仕事でも、今後はどんどん海外に部分的に出されるようになるでしょう。インターネット業界の開発やデザインの仕事もトップ層は仕事が残ると思いますが、それ以外は海外に流れるようになって仕事がなくなっていくのではないでしょうか。