日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 起業に役立つ現地情報&稼げるノウハウ!」は、タイ、ベトナム、シンガポール、カンボジア、香港、バリ島などのさまざまな場所で活躍する日本人へのインタビューを通じて、アジアに出ることを薦めている本です。

とにかくわかりやすく説明されています。

インタビュー内容に補足する形で、平均賃金やODAの金額、出生率や人口ピラミッド、日系企業の進出数などの各種データを使って進出のメリットを強調してます。

不動産投資をしている方が、「土地ではなく、その国の可能性を買う」みたいなことを説明している箇所があるのですが、不動産に限らず一般のビジネスでも国の可能性を買うという考え方で始めるほうがシンプルかつ上手くいくと思いました。

劇的な変化が期待できるエリアを見つけるためのポイントとして、以下の4つがあげられています。

・法整備の変化
・人口の急激な流入
・社会情勢の変化
・戦争が終結した国
(P196 から引用)

最近ミャンマーの政情が変わって一気に投資が集まっているという話を聞きますが、まさに上記のような変化が複数同時並行で起こっている状態なんでしょうね。

例として、ユダヤ人はコソボなどで戦争終わる前から現地で土地や不動産を買いに行っているというエピソードが記載されました。
リスクへの許容度が高い人たちほど広範囲をビジネスの対象として見ることができて、その考え方の差は簡単には縮まらなそうです。紛争などが発生している地域に行って、多少なりとも命の危険がある環境で何か始めようとしている人がいる一方で、治安が悪そうだから進出するのはやめておこうみたいな考えの人もいるわけで、これはものすごく大きな差だと思います。

日本をはじめとした多くの国で危ないところに行くなんてとんでもないという常識で躊躇しているうちに、アフリカなどを中国やインドなどから来たリスク取っている人たちが席巻していくという流れが止まらなそうです。

多くの人が外国で仕事をすることで、だんだんと海外に出稼ぎに行くことが当たり前になっていくと、こうしたリスクに対する考え方も少しずつ変わっていくのかもしれません。

本書は海外で働いてみようか悩んでいる方の背中を後押ししてくれると思います。

日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 起業に役立つ現地情報&稼げるノウハウ! 日本人が成功すんなら、アジアなんじゃねぇの? 起業に役立つ現地情報&稼げるノウハウ!
豊永 貴士

ベストセラーズ
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個人的に治安の悪いところでビジネスしたいかというとまったくしたくないのですが、外国で仕事を続けていくと、自分でも気がつかないうちに少しずつリスクへの許容度が高くなっていくのかもしれません。

タイやシンガポールの章では、現地で話をさせてもらったことある方がインタビューに回答していて、身近に感じた本でした。