小さくても「人」が集まる会社―有益人材集団をつくる「採用マネジメント力」は、採用に力を入れている会社の事例を元に、どう採用活動を経営の軸としていくかということについてまとまっています。求める人材像を明確にして、人事戦略を構築していくことが企業の長期的な強みになるということが説明されています。

参考にして採用に力を入れていこうと思える本でした。

「有能な人材」ではなく、企業が創造しようとしている目指す顧客価値に貢献できる「有益な人材」を採用することの重要性を説いています。能力が高かったとしても、組織として目指すベクトルに沿った人材でなければ有益たりえず、企業は方向性の合致した有益な人材を確保するべく採用力を高めるべきということが指摘されています。

劇団四季(サービス)、本多プラス(製造)、都田建設(建設)、物語コーポレーション(飲食)などの事例が紹介されています。

劇団四季の例でいうと、100%のものをお客様に提供するために、セリフや音程をすべて台本の通りに完璧にこなせる人材が有益であると定義しており、アドリブを入れたりする俳優はたとえその人が有能であっても不要と判断しているそうです。

小さくても「人」が集まる会社―有益人材集団をつくる「採用マネジメント力」 小さくても「人」が集まる会社―有益人材集団をつくる「採用マネジメント力」
西川 幸孝

日本経済新聞出版社
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会社としてどういった人材を求めているのかを明確に定義して、それを採用活動の場で強すぎるくらいにアピールすることが大切だということがわかりました。組織の文化に合わない人がちょっと避けたくなるくらいに極端に文化を押しだしたほうが、結果として採用の失敗が少なくなるような気がします。