多数の知人がフェイスブックで推薦していたので「統計学が最強の学問である」を読んでみました。

統計がどうビジネスに活かせるかを学べました。統計学がどう世の中で使われていて、なぜ勉強すべきかという部分と、どういった歴史の流れで発展してきたか、どのように研究対象として分類されているかを解説してくれています。かんたんな数値例と計算方法が説明されているので、使える状況があったら採用してみようと思いました。

実際のビジネスの現場で使われている例が多く含まれていて読みやすいです。大学で統計の授業受けたことがあるのですが、この本を先に読めていれば身の入り方も違っただろうなと思いました。

読んでみて普段仕事でいかに数値を疎かにしているかを感じました。本来データで判断できるはずのことを、感覚で決めてしまっていることはよくありそうです。逆に、結論ありきで意味のないデータをこねくりまわして、なんとなく納得したつもりになっていることもあるかもしれません。

以下の3点のデータをビジネスに活かすための問いに答えられ、具体的な行動を引き出さない限りビジネスで統計を使っても意味がないと説明されています。

【問1】 何かの要因が変化すれば利益は向上するのか?
【問2】 そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
【問3】 変化を起こす行動が可能だとしてそのコストは利益を上回るのか?
p. 59より引用

ビジネスにおいて解析すべき指標は、直接的な利益か、そこに至る因果関係の道筋のあきらかな何か
p. 89より引用

後半でまとめられていた以下のようなトピックが興味深かったです。

バスケット分析よりもカイ二乗分析
データマイニングと回帰モデルの差と使いわけ
統計学と計量経済学の違い
ベイズ派と頻度論派の対立

手法ごとのアプローチの違いと、それによる使い分けについて解説されています。

統計学が最強の学問である 統計学が最強の学問である
西内 啓

ダイヤモンド社
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内容が自分の仕事にどう関連してくるかを考えてみました。
ウェブサイトの運営で、アクセス解析を元にして仮説をたてて、サイトの改善点を洗い出し、優先順位の高い順に日々取り組んでいます。変更ごとに有意な変化になっているかを都度計算していないので、実は実施した変更は偶然そのときに数値がよくしただけで、長い目で見ればマイナスの影響をおよぼしているかもしれません。

サイトの変更をかなり頻繁に行っているので、コストとも兼ね合いでどのような状況だと検証することに意義があるかは考えなくてはいけないですが、たいした手間をかけずにできることがたくさんありそうなので、そういったものから実践していきたいです。
エクセルなどで簡単に計算できるので、変更ごとにどれくらいのUUやPVを集めてから判断するべきなのかをサイトの規模感ごとにまとめて社内で共有するくらいはしておきます。