南インドに視察に来ています。

10日ほど前にチェンナイから入って、トリバンドラム、バンガロール(ベンガルール)と回って今日またチェンナイに戻ってきました。

こちらで起業されている日本人の方や、日本の大企業を取引先としているシステム開発会社の方々に話を聞かせてもらいました。

・南インドでの生活について

インドに来るのははじめてなのですが、何もかもが想像していたより良くて、印象が変わりました。
変な先入観がなくなっただけでも来た甲斐があったなと思います。

人柄は温和で親切
町は多少きたないけど物乞いや物売りはいない
深夜1人で歩いていてもまったく問題なさそう
食事も日本人から聞いていたのと違い特に問題ない

など、インドの印象が大きく変わりました。

タイやアメリカで見てきたインド人は列に並ばず割り込んできたり、コンビニでなぜか怒鳴り散らしていたり、飲食店で他の外国人にやたらと絡んでいたりと、おそらく回数で20回も見てないと思いますがなんとなくよくないイメージを持ってました。たまたま変な人をたくさん見てきただけだったようで偏見でした。

物価は食事などはタイなどの東南アジアより高く、家電や家賃などは安かったです。

人件費は大卒エンジニアで2万ルピー(約3万円)くらいからスタートで、年数とともに一気に上がっていくようです。たった数年勤務しただけで給料3倍になるとかはあたり前のようにあって、そうしないと転職するとのことでした。

IT系でも内容によっては月給4,000ルピー(約6,000円)程度で雇えるそうです。パソコン使った単純作業はこれよりもさらに低い金額に収斂していくので、5年後、10年後先進国のIT関連企業はだいぶ仕事なくなるでしょう。言語の壁に守られている部分と、そうでない部分をはっきり分けて考えて投資していきたいです。

・言語について

州によって言語が異なるのはなんとなく知ってはいました。方言がひどくなった程度のものかと思ってたら全然違う言語のようで、通じないみたいです。
それぞれの言語を話す人が何千万人もいるわけで、ちょっとした国より使用者が多かったりします。インターネットでビジネスするときには、英語だけでなく現地語も対応したほうがよさそうです。サイトは英語で作れば問題ないという人が多数ですが、将来的にネット普及率が100%に近付くにつれて、英語に抵抗ある人の割合は大きくなっていくはずなので。

・インドと日本のかかわりについて

中国が大変なことになってるので、多くの企業が他の国を代替として探すことになるでしょう。モノを扱わない仕事であればインドは選択肢に上がりやすいと思うので、今後どう資本が流れていくのか注視していこうと思います。
インドには日本人が全部で約5,000人しかおらず、中国の在留邦人数が10万人超えていることを考えるとはるかに少ないです。企業数は800社程度しかないみたいです。大きく出遅れている感は否めませんが、日系企業は他国に負けないようもっと早く進出していかないと入りこむ余地がなくなりそうです。ちなみにすでに日立、ソニーなどの日本メーカーはサムスン、LGなどに完全に負けているみたいです。

LGの洗濯機

南インドトリバンドラムのデパートで。日本メーカー製はあまりない。

現在進出している800社はほぼ大企業ばかりのようです。中小企業も早く進出して、大きな成功をおさめたロールモデルができれば、後追いで一気に増えるかもしれません。

海外進出を検討している会社の多くが、中国、韓国、タイ、ベトナムあたりの近場で検討をはじめて、インドは選択肢に入れてない会社が多いのかもしれません。たぶんJETROあたりがアンケート調査したデータがあると思います。

行く前と滞在中にいろいろとGoogleで調べたのですが、中国、タイなどとくらべてはるかに日本語の情報量が少ないのを感じました。現地の日本人の方に話を聞かせてもらって、どんなジャンルの仕事でもパイオニアとして先に進出すれば第一人者になれそうな印象でした。

テクノパーク入口

テクノパークビル

写真は視察に行ったトリバンドラムのテクノパークという、IT系の企業が多数入居している施設です。類似の場所としてはアジア最大とのことで、大学のキャンパスのような感じで多数のビルが敷地内にありました。